レバレッジ3倍ETFといえばS&P500指数の3倍を目指すSPXLやナスダック100指数の3倍を目指すTQQQが有名です。
そのSPXL、TQQQを凌駕するのがSOXLです。
SOXLはSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の3倍を目指すレバレッジETFになります。
普通の人はハイリスクな3倍レバレッジETFを購入することは無いと思いますので、ティッカーシンボルを知っていること自体がまれでしょう。
SOXLとは
SOXLはディレクション・デイリー・セミコンダクター・ブル3Xシェアーズという名前です。
SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)とは
半導体の設計・製造・流通・販売を行う企業30社で構成される。1993年12月1日を基準日とし、その日の基準値を100として算出する時価総額加重平均型株価指数である。
引用:wikipedia
メモ
半導体とは、電気伝導性の良い金属などの導体(良導体)と電気抵抗率の大きい絶縁体(不導体)の中間的な抵抗率をもつ物質を言う。代表的なものとしては元素半導体のケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、化合物半導体のヒ化ガリウム(GaAs)、リン化ガリウム(GaP)、リン化インジウム(InP)などがある。
半導体集積回路のような半導体素子は半導体の工学的な利用例である。
引用:wikipedia
SOX指数は、景気の先行指標としても知られています。一般的に半導体業界が好調だと、景気が良いと判断される傾向があります。
チャート
直近ではほぼ垂直になっており高騰しています。
SOXL構成銘柄
構成銘柄のTOP10にランキングされているインテル、クアルコム、エヌビディアは日本でも馴染のある企業名もあります。
TOP10入りしていませんが、構成銘柄の一つである台湾セミコンダクターは半導体受託製造の世界シェア5割以上で今後も伸びが期待できる企業です。
シンボル | 名称 | 割合(%) |
DGCXX | Dreyfus Government Cash Mana | 7.25 |
INTC | インテル | 1.91 |
TXN | テキサス・インスツルメンツ | 1.90 |
AVGO | ブロードコム | 1.81 |
QCOM | クアルコム | 1.78 |
NVDA | エヌビディア | 1.74 |
FTIXX | ゴールドマン・サックス・ファイナンシャル・スクエアフ | 1.08 |
NXPI | エヌエックスピー・セミコンダクターズ | 0.96 |
AMAT | アプライド・マテリアルズ | 0.90 |
ADI | アナログ・デバイセズ | 0.88 |
SOXXとの比較
SOX指数に連動するSOXX(iシェアーズPHLXセミコンダクターETF)と直近2年のパフォーマンスの比較です。ベースとしてナスダック100指数をプラスします。
オレンジ:ナスダック100、緑:SOXX、青:SOXL
レバレジを掛けていないSOXXでも111.14%とナスダック100の74.70%を凌駕するハイパフォーマンスになっています。
3倍レバレジを掛けたSOXLは250.48%と驚愕のパフォーマンスになっています。
S&P500を凌駕するナスダック100が緩やかな右肩上がりになってしまっています。
SPXL、TQQQ、TECLとの比較
ほかの3倍ブルと比較したパフォーマンスはどうでしょうか?
SPXL、TQQQ、TECLの3倍レバレッジETFと比較します。
TQQQは日本で購入するのは難しいので、TECLを代わりに購入している方もいると思いますので比較対象にいれいます。
ピンク:SPXL、緑:TQQQ、オレンジ:TECL、青:SOXL
最強のレバレッジETFと言われるTQQQ(ナスダック100の3倍レバレッジ)よりもSOXLの方が25%近くパフォーマンスが上回っています。
経費率の比較
ほかの3倍レバレッジETFと同様0.95%となっています。
隠れコストを加味して1%ちょっとといった感じと思います。
銘柄 | 経費率 |
SOXL | 0.95% |
SPXL | 0.95% |
TQQQ | 0.95% |
TECL | 0.95% |
SOXLを購入するメリットとデメリット
メリット
やっぱり驚異的なパフォーマンスが魅力です。
SOXXでもSPXLを凌駕するパフォーマンスの3倍のレバレッジを掛けており、信じられないほどのリターンが期待できます。
2年間で約3.5倍は驚愕の伸びです。
デメリット
チャートから分かる通りボラリティ(変動幅)が大きくなります。
コロナショック時には約85%まで下落しています。
100万円の資産が15万円まで値下がりするとなると購入にはそれなりの覚悟が必要となるでしょう。
SOX指数が景気の先行指標とされているように半導体セクターは景気に敏感です、今後の景気の先行きに左右されやすいのも心配の一つです。
まとめ
チャートからも分かるように騰落率が大きく、下げた時に狼狽売りしない精神を保つのは並大抵のことだとは思えません。
半導体セクターはこれからも5G、自動運転、宇宙開発などで右肩上がりが予想されます。
許容リスク範囲内でポートフォリオの味付け程度にSOXLを保有するのもありかもしれませんね。
ご拝読頂きありがとうございます。